地球の危機
今週のお題「怖い話」
今日もいい天気なので海へ日焼けしにきた。
アリーバは俺が巨大なUFOを見てから頭の中に現れるようになった宇宙の存在。
雲が太陽を遮る。
雲の中にうっすらと巨大な五角形の影。
俺「アリーバ、見えちゃってるよ!」
アリーバ「緊急事態です!途轍もなく巨大な隕石がものすごいスピードで太陽に向かってます。」
「…はい。」
「このままですと19日後に太陽の七分の一が吹き飛ばされ、太陽の爆発により地球では極面の氷が一瞬で溶けて、地軸が不安定になり気候や季節が著しく変化し、海はある地域では干上がり、他の地域では凍ると言った状況で生態系はおろか、ありとあらゆる生命に存続の危機を与えます。発生したプラズマや電磁波の影響で地球上の全ての電子機器が使用不能となり電子化したネットワークが25年にわたり使用不能になり、世界経済が破滅することは必至です!」
「…はい。」
「?、なぜあなたは平然としてらっしゃるのですか?地球の危機なんですよ!」
「まあ、なるようにしかならないでしょ、ていうか、大体嘘でしょ、アリーバ」
「…バレましたか さすがあなた様は鋭い。」
「だって前に言ってたじゃん。地球の未来の話は禁止されているって」
「よくぞおぼえてらっしゃいましたね、流石です。夏なので怖い話でもと思ったんですが」
「てゆうか、アリーバ邪魔。日焼けできないじゃん」
「そ、そうでしたね、それでは失礼して…」
空の雲が一瞬で晴れる。
いくらアリーバでも俺様の邪魔は許さない。
今年は誰よりも黒くなるんだ。